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アート21教室日記
田屋優・・・・・・画家、現代美術作家  西船橋の絵画教室、研究所主宰               (掲載内容の無断転用禁止)
プロフィール

田屋優

Author:田屋優
「絵の多角的分析」を研究テーマに、様々な角度から見た絵の本質を分析解説する。
  画家・彫刻家、田谷映周を師匠とし、兄弟弟子に画家・彫刻家、田谷安都子。 自身の弟子に橋崎弘昭、大野まみ、萩原正子。
 
「西船絵画教室アート21
 アート21研究所」
http://www.art21japan.jp/

 南船橋ビビットスクエア・カルチャースクール絵画部講師、ウエルピア市川絵画部講師、カーサ・デ・かんぽ浦安絵画部講師、NONSTOP会員。
  

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<教室日記>2014・4・1(火)
「教室日記」
(嘆きのエイシュウ)


CIMG7185.jpg
田屋自宅前の桜

  桜が満開だ。 
31日の月曜日に、自宅前の桜を写真に撮った。

  先週の土曜日に、ちょっとお出掛け。 海老川の花見見物もした。 しかし、この時点では、ほとんど一分咲き。 わずか、二日間で満開になるのだから、驚く。

  東葉高速線の高架と海老川が交差する所は、桜の名所として有名。 ここら辺では、船橋運動公園の桜も有名だが、船橋市の許可が下りないためか、屋台は出ない。 それで、何となく寂しい。
 
  海老川の土手の散歩道には、毎年、いくつも屋台が出て賑わう。 今年も、屋台は出ていたが、夜に向けて準備している屋台もあり、まだ、時期早々といった按配。 
  また、ビニールを引いての小宴会も一ケ所だけで、盛り上がりにもう一つ欠けた。何しろ、桜のつぼみ見物なので、こんなものか。 
 
  花見は、まず、桜。 そして、酒、晴天(夜)、人、屋台の順。 これらが、全部そろってお花見と言う。 
  しかし、この日は、車で行ったので、酒はなしだった。 残念! 
屋台の串刺しのタコ足が、旨そうだった。 ビールを飲めないなら、買ってもしょうがない。



  さて、今回、ブログ講義は1回休み。 教室日記と以前書いたエプソードをご紹介。
  桜の時期でもあるので、のんびり行きたい。 



  教室で、デッサンを描いているTさんが、カタチを確認するいい方法がないかと聞いてきた。

  Tさんは、30代前半の女性。 初心者で入会したが、筋がいいのか、しっかりしたデッサンを描く。
  今は、水差しと布を描き始めたところ。 しかし、この水差しのカタチが結構イヤラシい。 なんども描いては直しており、初めからつまずいている。 

  私が、カタチが違うと指摘しては、直し、そのたびに、

「えーっ! どうして、カタチが違っちゃうのー!?」 

  と、首を捻る。 

そもそも、絵の一番難しいところは、描いている本人が、自分の絵を確認しないとならないところだと思う。 なぜなら、描いている本人は、自分の絵を見過ぎてしまい、分からなくなるからである。 

  描くということは、常に画面のどこかを見ながら描いている。 常にその絵と付き合っていると、当然、気が付きそうなことも気が付かなくなる。 
  カタチは合っていると思ってしまうと、合っているように見えてしまう。 
絵を描くという行為は、そういう、ややっこしい事態を招く。 

  それを、防ぐには、客観的な姿勢をとること。 できるだけ、客観的に自分の絵を見る。 絵は、主観で描くものなので、主観で描き、客観で確認する。 これを繰り返す。 
  とは言うものの、言うは易し、行うは難し。 なかなか、難しい。

絵の確認の仕方は、以前、「絵の仕上げ」についてで、述べたことがある。 客観的に見るためには、どうしたらいいかという話。 
  ここでは、その説明は省くが、絵の確認は、古来、プロ、アマ問わず悩みのタネである。 こればかりは、名人はいないハズ。 

  そんなネタ話で、「嘆きのエイシュウ」というエピソードを書いたことがあるので、再度、ご紹介しよう。 覚えている方もいるかもしれないが、こんな話だ。 

 

  私が若い頃、わが師匠である映周先生がよく言っていた。

「仕上げは、難しいぞ!」 「絵で一番難しいのが仕上げだ」 

  
  確かに、仕上げは難しい。 私も毎回仕上げには悩まされる。 絵を見過ぎたために分からなくなった状態で、絵を仕上げなければならない。 これは、結構シンドイ。 
  そこで、映周先生は、この問題を解決すべく、妙なことを考えた。 人に止めてもらうのである。 自分で止めるのではなく、人に止めてもらう。 

  絵は、直し続けるとたいていの場合、良くならない。 わが師匠は、ウダウダ、ダラダラ、止めどもなく直し続ける。 良くならないことは、百も承知で直してしまうのは、絵描きの悲しい性。
  
5、6年前、私の妹に会った時、映周先生の「止め役」をやっていると聞いて、大笑いした。 
  妹も絵描きである。 それで、映周先生は、妹に「止め役」を頼んだらしい。 絵がダメになる前にストップをかけてもらうのである。

  私もひつっこく直すほうであるが、わが師匠は、私以上に、ひつっこい。 
 
だから、妹が、頃合を見て、言う。 

「ハイ! そこまでー!!」

  冷静、かつ、冷淡に、制作の終了を告げる。

あとちょっと、と、思っている映周先生が、嘆く。 


「エーーーッ!!」   



  そういう、話。 

絵の確認は難しい。
  私が、Tさんの質問に答えて言ったことは、

「いい方法はない」 「いい努力があるだけ」

  
何十年もの大ベテランが、人頼みを思い付くぐらいである。 いい方法があるわけない。

  世の中には、解決できないことがある。 


お金がほしいと思う気持ちと、絵の確認。 

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テーマ:アート - ジャンル:学問・文化・芸術