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アート21教室日記
田屋優・・・・・・画家、現代美術作家  西船橋の絵画教室、研究所主宰               (掲載内容の無断転用禁止)
プロフィール

田屋優

Author:田屋優
「絵の多角的分析」を研究テーマに、様々な角度から見た絵の本質を分析解説する。
  画家・彫刻家、田谷映周を師匠とし、兄弟弟子に画家・彫刻家、田谷安都子。 自身の弟子に橋崎弘昭、大野まみ、萩原正子。
 
「西船絵画教室アート21
 アート21研究所」
http://www.art21japan.jp/

 南船橋ビビットスクエア・カルチャースクール絵画部講師、ウエルピア市川絵画部講師、カーサ・デ・かんぽ浦安絵画部講師、NONSTOP会員。
  

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<教室日記>2013・7・30(火)
1307新制作30A-17

(作品制作中)
<教室日記>
(真夏の夜の夢)
  
  暑い! なんて暑いのだろう。 

今年は、梅雨明けが、また、一段と早まったので、それだけ、夏が伸びた。 この気温が低下するのは、やはり、9月末か。 年々、夏が拡大するので、心配してしまう。

  クーラーのない時代は、扇風機という文明の利器があったが、扇風機時代もすでに遠すぎて忘れてしまった。 まこと、クーラーこそ文明の利器だ。 空気を動かすのではなく、冷やすのだから、スゴイ!
  
  昔、私の師匠が、夏に頑張って絵を描いてはいけないと言っていた。 夏に頑張ると、もっとも大事な制作の秋になった時に、頑張れなくなるからと言う。 へばってしまうと言いたかったのだろう。 今は、そんな心配はないが、昔の人の知恵なのだろう。 昔の絵描きの知恵と言うべきか。 

  さて、今回のテーマは、「真夏の夜の夢」 ロイマンテイックな題名だ。 
子供の頃に、テレビのバレー劇でやっていた。 バレー劇は、大人になった私でも分かりづらいのに、まして、子供の私には、チンプンカンプンだった。 しかし、この時に、「真夏の夜の夢」 という題名を覚えた。 子供心にも、なんとなく魅力的な題名だった。

  「真夏の夜の夢」 は、16世紀末、シェークスピアによって書き下ろされた「夏の夜の夢」 という喜劇形式の戯曲のこと。 日本では、「真夏の夜の夢」と訳されることが多かったらしいが、私は、「真夏の夜の夢」のほうが、いい。  
  読み方も、「まなつののゆめ」 というらしいが、子供の私は、「まなつのよるのゆめ」と覚えこんだ。 今でも、こっちのほうがしっくりくるし、「よる」を「よ」 では、語呂はいいのだろうが、イマジネーションが湧かない。 

  内容はよくは知らないが、夢の話というわけではないらしい。 しかし、子供の頃のイメージが強いので、勝手に想像している。 私にとっての「真夏の夜の夢」は、正に夢。 夢の中の話。
  真夏の夜は、蒸し暑く、だるく、寝苦しい。 そのため、睡眠が浅くなり、朦朧とした中で夢を見る。 夏ならでの夢であり、朦朧としたところが、夏らしい。 私が、この題で物語を作れば、そういう話にする。 

  毎年、夏は制作の夏である。 9月初旬に展覧会の搬入があるため、夏は、追い込みのため、制作の夏になって久しい。 そんな時、夢を見る。 起きている時の夢の話だが、特に制作の前半は、曖昧とした仕上がりイメージを夢見ることが多い。 考えてみれば、そういう時が、一番いい。 もしかしたら、いい絵ができるかもしれないと、勝手に思うわけである。 

  しかし、残念ながら、夢ばっかり見ているわけにもいかない。
制作の前半は、毎回、落ち着かない。 油絵制作と違い、私の制作は水彩に近いので、直せるところと、直せないところがある。 したがって、判断ミスをすると、アウトになる可能性がある。 描き直しはしたくない。 新鮮度が違ってしまう。  

  そのため、アウトにならないように、相当、神経質になるが、勘頼みの制作なため、こうしようと思ったことは、実行する。 そうとう無理じゃないかなと思っても、浮かんだアイデアは、実行するため、いつも、崖スレスレを歩く羽目になる。 心臓に悪いのである。 
  画面を見て浮かんだアイデアを信じなければ、制作はできない。 そういうもの。 しかし、制作の神様もいるが、悪魔もいる。 

  今回も1回ミスをした。 奈落に突き落とされたようなショックを受けた。 ちょうど、教室で授業中であったので、他に大人の生徒さんがいた。 おそらく、一人であったら、頭を抱え込んでいただろう。 さすがに、年の功なのだろう、顔に出さずに済んだ。 

  前回の(作品制作中)の中でも書いたが、私の場合、勘で描くので、勘の働かない画面にしてしまったら、頭を抱えてしまう。 それ以上、アイデアが浮かばないし、お手上げになる。 
  画面というものは、非常に繊細な状態にある。 ちょっとミスすると、クロウズしてしまう。 そうなったら、急きょ、対策を考えなければならない。 元には戻せないので、脇道に緊急避難する。 それから、修復する手立てを考え抜く。

  崖スレスレを歩くので、たまに落ちる。 

悪魔のせいか、勘が狂ったのか分からないが、奈落まで落ちなければ、這い上がれる。
  今回、運よく這い上がれたが、この先、見通しがつくまで、どうなることやら。  

まあ、しかし、奈落と隣り合わせの制作だが、苦しいばかりの制作では、誰も絵を描かないし、そればかりではない。 悪いこともあるが、いいこともある。 絶望もあるが、喜びもある。 奈落もあるが、甘美な夢もある。
  
  今の私に、寝ている時も、起きている時も、甘美な夢が付いて回る。 夏だからだろうか。 それが、結構心地よい。 
  希望と奈落との狭間をうろつきながら、甘い香りが、漂ってくる。 もしかしたら、いい絵が描けるかもしれない。 もしかしたら。 
  そう思い、そう願いながら、朦朧と夏の日が過ぎていく。 

それが、私にとっての

「真夏の夜の夢」

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