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プロフィール |
Author:田屋優
「絵の多角的分析」を研究テーマに、様々な角度から見た絵の本質を分析解説する。 画家・彫刻家、田谷映周を師匠とし、兄弟弟子に画家・彫刻家、田谷安都子。 自身の弟子に橋崎弘昭、大野まみ、萩原正子。 「西船絵画教室アート21 アート21研究所」 http://www.art21japan.jp/
南船橋ビビットスクエア・カルチャースクール絵画部講師、ウエルピア市川絵画部講師、カーサ・デ・かんぽ浦安絵画部講師、NONSTOP会員。
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<教室日記>2013・4・30(火) |

通信講座パステル画見本 <教室日記> (映画談義)
今回は、映画の話をしてみよう。
高校生の時に、吉祥寺の映画館に入り浸っていた。 洋画専門で、三本立て。 午前中に入って、出てくるのが、夕方か夜。 高校一年生くらいの時は、友達と一緒だったが、そのうち、その友達も、毎回は付き合ってくれなくなり、二年生・三年生の時は、一人が多かった。 日曜日は、ほとんど映画館にいた。 なぜか映画館の雰囲気がとても好きだった。 夢の世界の入り口のように思っていたのかもしれない。 最近は、トンと映画館には、行かなくなり、もっぱら、テレビ画面での観賞なので、エラそうなことは言えない。 映画は、映画館で見るように作ってあるので、テレビで見て感想を言うのは、はばかれる。 仁義と言うか、礼儀と言うか。 違反行為である。 違反行為であるけど、この際、語ってしまおう。 ご了承を。
以前にも、映画のことは、書いたことがある。 恋愛ものは嫌いで、オカルト・ゾンビ・吸血鬼・SF・サスペンス等等が好きだと言った。 最近の私は、ほとんど、これ専門である。 刺激物系。
女房殿が言う。
「エー!また、吸血鬼見るの!」
吸血鬼ものの最近の流行は、狼男とのコラボレーション。 「ライカン」 というのが、狼男らしい。 映画の「アンダーワールド」シリーズでは、そう言っていた。 狼男と吸血鬼ものの映画では、吸血鬼もののほうが圧倒的に多い。 怪奇ものベストワンが吸血鬼、ナンバーツーがゾンビだろう。 たぶん。 狼男は、昔から人気がイマイチ。 ベニチオ・デルトロ(ハリウッドの演技派俳優)が狼男を演じたが、未だに、なぜか全部見ていない。
以前、たぶん20代後半に深夜映画を見た。 土曜夜のオールナイト上映である。 ケンタッキーで骨付きの鶏を買い、準備万端、前のほうの席に滑り込んだ。 その時の映画は、ゾンビもの。 大きなスクリーンに映し出されたのは、ゾンビが、人の足や腕をむしゃぶり食うシーン。 気持ち悪くなった。 食べ物を間違えた。
つい最近、ステイーブン・スピルバーグの「ジョーズ」の制作風景を、スターチャンネルで放映していた。 監督本人の苦労話や、当時の会社との関係、予算の超過による苛立ち、主役のサメの機械仕掛けが上手く作動しないための演出変更など、見ていて面白かった。 若干27才で、あの世界的大ヒット映画を作り上げた舞台裏は、実は壮絶を極めていたのである。 問題ばかり発生して、関係者は皆、完成しないと思っていたらしい。 実際の海で撮影することすら、ハリウッド映画では、それまでになかったと言う。 プールでの撮影で済ませていたらしい。 実際の海では、撮影が困難だからである。 そのためスピルバーグは、バカ扱いされたらしい。 しかし、この空前の大ヒット映画は、同時に海で撮影された最初の映画になった。
スピルバーグ映画との出会いは、忘れもしない、吉祥寺のオデオン座である。 先の高校時代からよく通った映画館だ。 実家が武蔵境。 新宿方面に二駅行くと吉祥寺。 JRを国電と言っていた時代。
確か、23・4才くらいだったと思う。 オデオン座は、洋画三本立て。 その中の一本に、「激突」というスピルバーグの映画があった。 お目当ては、他の映画であったが、入場した時にその映画が途中だったので、始めから見るためには、他の映画を二本見なければならない。 二本見るのに4時間掛かる。 たいていは、忍の一字だが、オマケで見たその「激突」が面白かった。 「すごい映画だ!」 と思った。
アメリカの田舎の道路での話。 大型タンクローリーを、何気なく追い越した中年のセールスマンが、そのトラックに執拗に追いかけ回される設定。 最後まで、トラックの運転手は、顔を見せない。 その得体の知れない恐怖感を引っ張りに引っ張る。 面白かった。 監督は誰だろうと、その時に思った。 後で知ることになるが、スピルバーグが25才で撮ったデビュー作だった。 「ジョーズ」を撮る2年前の作品。 もちろん、その頃は、日本では全くの無名監督。 それが、ジョーズで名が上がり、ステイーブン・スピルバーグの名前を知った。 その経歴に、「激突」が出てきたので、驚いた。 「エーー!!」 という感じ。
「ジョーズ」 の出だしが素晴らしい。 恐怖感を煽る。 水面すれすれのカメラアングルが、あたかも一緒に海の中にいるようで、怖い。 若い女の子が、サメに食いつかれ、右に左に引っ張りまわされる。 ギャーと叫び声を上げるが、実は、これは、本当の悲鳴らしい。 女の子の体に長いロープを巻きつけ、スタッフが右と左で、代わりばんこに引っ張りっこして撮ったらしい。 それでは、悲鳴を上げる。
この出だしの名シーンは、機械仕掛けのサメが上手く動かなかったための演出変更であった。 「サメが動かない!!」 と、担当スタッフが、マイクで怒鳴る声が、毎日、町中に響き渡っていたらしい。 そのため、冒頭のシーンで女の子に食らいつくはずのサメを諦め、サメの存在を暗示する方向に変更した。 しかし、これが映画史上最も効果的な演出変更となった。 スピルバーグは、神のお告げだったと述懐している。
スピルバーグに関して、面白いジョークがある。 ある時、神様が、スピルバーグに願いを叶えてくれると言った。 ちょうど、スタンリー・キューブリックが通りかかった。 あの有名な「2001年宇宙の旅」の監督であり、監督中の監督と言われている巨匠である。 スピルバーグが言う。
「私は、あの人になりたい」 すると、神様が言う。
「あの人は、無理だ」 「あの人は、神様だから」
これは、まだスピルバーグが、若い時に作られたジョークだ。 今では、スピルバーグ自身が、巨匠と言われ、神様となった。
スタンリー・キューブリックは、1999年心臓発作で、仏様になった。
<ボランテイア活動をしています> 公益NPO各団体の支持を得た活動です。
通信講座テキスト一部を実費(500円)で、提供します。 対象者:おおむね60才以上の方・障害のある方・12才以上大学生まで。 ● デッサン講座・水彩画講座・パステル画講座 ● お問い合わせ : taya@art21japan.jp (コピーして下さい) ● 注意 :教室お問合せと混同するので、件名は「ボランテイアお問合せ」でお願いします。
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テーマ:アート - ジャンル:学問・文化・芸術
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