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アート21教室日記
田屋優・・・・・・画家、現代美術作家  西船橋の絵画教室、研究所主宰               (掲載内容の無断転用禁止)
プロフィール

田屋優

Author:田屋優
「絵の多角的分析」を研究テーマに、様々な角度から見た絵の本質を分析解説する。
  画家・彫刻家、田谷映周を師匠とし、兄弟弟子に画家・彫刻家、田谷安都子。 自身の弟子に橋崎弘昭、大野まみ、萩原正子。
 
「西船絵画教室アート21
 アート21研究所」
http://www.art21japan.jp/

 南船橋ビビットスクエア・カルチャースクール絵画部講師、ウエルピア市川絵画部講師、カーサ・デ・かんぽ浦安絵画部講師、NONSTOP会員。
  

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<アート一口講義19>2012・2・28
Nパウテルテキスト4基礎模写見本画・ボトル、バナナ、りんご

通信講座パステル画見本
「支持体とは」

  支持体とは、筆に対する相手先のこと。 つまり、紙やキャンバスなどのこと。 筆に絡めて話すが、支持体が硬いか柔らかいかで、使う筆も違ってくる。 和紙のような弾力があり、柔らかい支持体には、書道用の筆のように、筆自体にしなりがあり、穂先も繊細な筆が合う。 水彩画用の紙だと、水彩画用の筆が合い、穂先の弾力もそれに合わせた硬度になっている。 
  支持体が、キャンバスだと、油彩筆を使うが、油彩筆自体の硬度は高い。 腰が強いからだが、この筆で壁に描くと壁の硬度に負けてしまう。 つまり、筆は支持体の硬度によって選ばれる。 キャンバス面は、紙の面より強いが、キャンバスは、木枠に張るため、キャンバス面自体は、しなるので、油彩筆との相性が調度良い。 ちなみに、壁には刷毛で塗る。 刷毛は、筆の中で一番腰が強く、壁に負けない。

<教室日記>

  20年前、ある学校でデッサンの講師をしていた。 橋崎という生徒がおり、石膏の面取り(初心者用に、木彫りの熊のように、角々に削り取った石膏)を描いていた。 確か、ベートーベンのデスマスクの面取り。 大分描き上がったので、見に行ったら、基本的なデッサンが狂っていた。 本人は気が付かないで、作業している。 「橋崎君、それ描き直しね」と、言った。 彼はその時に、目が点になったらしい。 あとちょっとで仕上がると思った時に、言われてしまった。 相当ショックだったらしい。 
  その後、酒の席で、よくこの話しを話題にする。 彼は、今、私の弟子であり、教室の講師でもある。
「先生は、絵画教室の先生になってから、優しくなった」と、言う。 描き直せと、言わなくなったと、言いたいらしい。 そして、また、この話しを持ち出す。 
  耳のタコの上に、立派なタコができた。

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テーマ:アート - ジャンル:学問・文化・芸術