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プロフィール |
Author:田屋優
「絵の多角的分析」を研究テーマに、様々な角度から見た絵の本質を分析解説する。 画家・彫刻家、田谷映周を師匠とし、兄弟弟子に画家・彫刻家、田谷安都子。 自身の弟子に橋崎弘昭、大野まみ、萩原正子。 「西船絵画教室アート21 アート21研究所」 http://www.art21japan.jp/
南船橋ビビットスクエア・カルチャースクール絵画部講師、ウエルピア市川絵画部講師、カーサ・デ・かんぽ浦安絵画部講師、NONSTOP会員。
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余計な欲をかくな <研究所レベル> ‘08/12/12(金) |
この場合の欲とは、主にお金に関することである。
お金に対する欲求は、誰にでもある。だから欲求があることに問題はない。 制作する人間にとって、お金の問題は常に頭が痛い。
親の残した財産がタンマリあるとか、結婚相手がタンマリお金を持っていて、制作費の援助を惜しまないとか、描いた絵がドンドン売れるので、制作費には困らないとか、時間もお金も余裕があるとか、そんな夢のような境遇に縁がない人は、これからの話が、役に立つ。
おそらく、大方の人が、これからの話を読む事になるだろう。 夢のような境遇は羨ましいが、金欠気味な者にも要領はある。そういう話である。
さて、制作費は何処かで稼ぎたい。それは、皆に共通して言える事であろう。 ただ、稼ぎ方にも要領がある。自分の絵を何とか売れるようにしたい。そうすれば、一石二鳥だと考える人は、少なくない。
実際に、これを実行している人を何人も知っている。 が、この方法は、極めて危険度が高い。何故かと言えば、自分の追いかけたい夢とお金とは本来結びつかないものだからである。 勝手に思い描く夢は、本人の勝手な思いなので、それとお金は関係ないことは、考えれば分かる事である。
しかし、本人の勝手な夢と、身勝手な金銭欲を絡める者は、後を絶たない。 何故だろうか? これほど、分かりやすい理屈はないと思えるが・・・・。
では何故か? それが、欲というものだからである。理屈を上回るのが欲であると言える。 自分の絵を何とか売れるようにして、制作費を稼ぎ出す、一石二鳥を狙ったはずが、気が付いたら、売る事ばかりが優先して、自らの夢も販売ペースに合わせるため、捻じ曲げてしまったということがある。
それほど、欲は怖い。特に金銭欲が、一番怖いと言える。 私の知り合いで、絵の売れる売れないを、自分の絵の評価にしている人がいる。 夢を追求する、頑固な制作態度から産み落とされる作品が、売れるのなら結構な事である。しかし、絵が売れると頑固さを試される事は止むを得まい。
得てして、欲に食いつぶされている事が多い。本人が気が付かないところで進行するので、本人は夢を追い掛けているつもりでいる。 はたから見れば、一目瞭然である。売れると言う事は、気が付かないところで、人に合わせるという危険性を常に孕んでいる。ウケ狙いである。 その知り合いの愚かさは、言うまでもない。 そんな、綱渡りみたいなことをする事自体愚かである。制作費を稼ぐ方法はいくらでもある。自らの夢を競売に掛けるような発想が、そもそもお粗末である。
余計な欲とは、自分の絵でお金を稼ごうとすることである。余計な欲をかかないとは、自分の絵でお金を稼ごうとしないことである。 物事は、単純に考えた方が分かりやすい。欲を絡めると、自分の周りが複雑になるだけでなく、自分もそれによって、足をすくわれるということ。
欲は、理屈に勝るので、このこと努めて注意されたし。
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