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アート21教室日記
田屋優・・・・・・画家、現代美術作家  西船橋の絵画教室、研究所主宰               (掲載内容の無断転用禁止)
プロフィール

田屋優

Author:田屋優
「絵の多角的分析」を研究テーマに、様々な角度から見た絵の本質を分析解説する。
  画家・彫刻家、田谷映周を師匠とし、兄弟弟子に画家・彫刻家、田谷安都子。 自身の弟子に橋崎弘昭、大野まみ、萩原正子。
 
「西船絵画教室アート21
 アート21研究所」
http://www.art21japan.jp/

 南船橋ビビットスクエア・カルチャースクール絵画部講師、ウエルピア市川絵画部講師、カーサ・デ・かんぽ浦安絵画部講師、NONSTOP会員。
  

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ハガキ絵の可能性 <高齢者のための絵画指導(入門編)> ‘08/9/25(木)
   ハガキ絵は、絵手紙とは違います。

ハガキ絵とは、ハガキサイズに描かれた絵のことです。つまり、官製はがきのサイズですね。
   ですから、言葉は入れないのが普通です。ハガキサイズだと、つい言葉が入るような気がしますが、F6とかF8サイズの絵に言葉を入れないのと同じと考えるとお分かりでしょうか。
   そこが、基本的な意味で、絵手紙とは違います。

絵手紙は、絵も描きますが、基本的には手紙の機能が主になります。具体的な誰かに宛てた手紙絵ということです。

   さて今回は、このハガキサイズのハガキ絵の可能性について考えてみましょう。

   皆さんが絵を描く時には、絵のサイズ、スケッチブックのサイズを最初に考えることだと思います。そして、タテにしようかヨコにしようかと、その次には考えますよね。
   つまり、描こうとするものによって、どの程度の枠組みにするかを考えると言うことです。

   当然、大きなものは大きなスケッチブック、小さいものは小さなスケッチブックというのが、基本的な考え方になると思います。
   ちょこっと描くのに、ワザワザ大きなスケッチブックは使いません。

それが、もし大きさを限定したらどうなると思いますか。

   ハガキ絵は、この大きさを限定します。ハガキサイズです。
だから、どのような雄大な景色も、テーブルの上の一つのリンゴも、皆サイズは同じハガキサイズで描くことになります。

   ハガキ絵の面白さは、実は、このサイズの限定にあるのです。

ハガキサイズが、どのように決められたのかは、分かりませんが、ハガキを手に持って、30cm~40cmの距離で見るのが、普通でないでしょうか。


   この距離が、ハガキ全体を一目で見渡せる距離ということになります。つまり、30cmアートもしくは40cmアートという言い方も出来そうです。

   美術館に絵を見に行ったことがある方は、展覧会会場の入り口で、ハガキサイズで展示作品の写真を売っているのは、ご存知でしょう。

   B5またはB4サイズでも良さそうですし、また、名刺サイズでも良さそうですが、なぜか、ハガキサイズなのです。B5やB4サイズでは、手に持った場合大きすぎるのです。名刺サイズでは、小さすぎ。そういうことだと思います。

   ハガキ絵のサイズは、手に持った時に、ちょうど良い大きさということになりそうです。
   だから、手に持ってみせる大きさに限定したのが、ハガキ絵ということになります。

   ハガキ絵は、手に持って見せる気楽な絵という気がしてきませんか。まさにミニアートですね。
   ただ、サイズはミニですが、作品内容もミニになるかといえば、そうではありません。以前にも書きましたが、私が指導に行っているご年配方の絵画サークルで、このサイズにF8号(45.5cm×38cm)サイズに本来描く絵を描いているご婦人がおります。

   F8号をハガキサイズに縮小するのですから、相当濃密になり、迫力も増します。この濃密さこそが、ハガキ絵の魅力となっています。

   ハガキ絵の可能性は、大きそうです。額も絵手紙用の額で済みますので、場所を取りませんし、作品収納も年賀状の保管と同じですので、手間が掛かりません。絵具もあまり消費しませんし、考えてみれば、良いこと尽くめですね。

   さて、あなたは、どう考えるか?  一度挑戦だけでもしてみませんか。

ハガキ絵の可能性に、レッツ・トライ!

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