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プロフィール |
Author:田屋優
「絵の多角的分析」を研究テーマに、様々な角度から見た絵の本質を分析解説する。 画家・彫刻家、田谷映周を師匠とし、兄弟弟子に画家・彫刻家、田谷安都子。 自身の弟子に橋崎弘昭、大野まみ、萩原正子。 「西船絵画教室アート21 アート21研究所」 http://www.art21japan.jp/
南船橋ビビットスクエア・カルチャースクール絵画部講師、ウエルピア市川絵画部講師、カーサ・デ・かんぽ浦安絵画部講師、NONSTOP会員。
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七色の顔 <キッズコース> ‘08/9/12(金) |
私が、小学生の頃、「七色仮面」という子供向けテレビ番組があった。
七色とは、七種類の変装をするという意味である。 「ある時は、車の運転手。ある時は、白髪の老人。またある時は、七色仮面」といった具合で、悪を退治する正義の味方になる七色仮面の時だけ、仮面を被っている。
この七色仮面から、無理矢理、人間は色々な顔を持っていると、結び付けたい。つまり、七色の顔というわけである。
子供相手に教えていると、時々この「七色仮面」が頭に浮かぶ。 私も、状況に応じて顔を変えているようである。
子供たちには、色々なことを言われている。
「鬼」・「悪魔」・「先公」・「オジン」・「クルクル頭」・「モジャモジャ頭」・「白髪星人」・「モミアゲ星人」・「メガネ豚」「暴力教師」「差別教師」等々・・・・・
七色どころではないが、もちろん、先生に対する礼を失した時は、対抗処置をとる。
私が、小学生未満もしくは、1年生に優しいのは、有名な話である。わがキッズコースの子なら誰でも知っている。 純真な子に厳しくすることはない。それで、スレ始める小学2年生以上の不満を買う。
「先生は、本当に小さい子に優しいんだから!」
さて、もとより人間には、様々な側面がある。様々な顔がある。それを使い分けて生活しているわけであるが、特にキッズコースの先生は、その顔の変化が目まぐるしい。 わが教室のように、一教室に5歳から小学6年生が一緒にいると、右を向いて優しい顔、左を向いて怖い顔ということもある。正面を向いて微笑み、振り返って、悪戯した子を叱る。
七色より、フルカラーといったほうが早い。 それだけの対応を迫られるのであるが、そういう私の態度を本気で責める子はいないようだ。確かに色々なことを言うが、状況に応じて対応を変えていることは、子供にも分かるのであろう。
今、小学5年生の女の子がいる。1年生の時から来ているが、当初すぐ辞めるような気がしていた。3年生の時は、余りにわがままを言うので、机を叩いて本気で怒った。 たいていの子は、この時点で辞めるが、その子は、辞めなかった。
最近気が付いた。
その子は長女で、下に3人の兄弟姉妹がいる。すぐ下が1年生である。家に帰るとその面倒を見ているようだ。そんな愚痴を何度か聞いた。
その子は、今でも私にわがままを言う。しかし、以前のように本気で怒らない。その子にとって、教室は良い気分転換の場所なのであろう。わがままは、ストレスを私にぶつけて、また、私が受け止めてくれると思ってのことだと、最近になって気が付いた。
そう気が付いてから、七色仮面の厳しい仮面の下に、もう一つ優しい顔が増えた。
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