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プロフィール |
Author:田屋優
「絵の多角的分析」を研究テーマに、様々な角度から見た絵の本質を分析解説する。 画家・彫刻家、田谷映周を師匠とし、兄弟弟子に画家・彫刻家、田谷安都子。 自身の弟子に橋崎弘昭、大野まみ、萩原正子。 「西船絵画教室アート21 アート21研究所」 http://www.art21japan.jp/
南船橋ビビットスクエア・カルチャースクール絵画部講師、ウエルピア市川絵画部講師、カーサ・デ・かんぽ浦安絵画部講師、NONSTOP会員。
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絵を描き始めた時の変化 <大人コース(初級)レベル> ‘08/8/5(火) |
絵を初めて描き始めると、色々な変化に気付くことだろう。
その主なものとして、最初に目が変わる。ということがあげられる。 街を歩いていて、いままで気にも留めなかったことに目がいくようになる。興味の主体が変わるのである。 例えば、デッサンしている人は、テーブルにあるものを気が付いたら凝視していたとか、そんな他愛のない変化である。 景色を描いている人は、やたら、景色が気になる。歩きながら景色を切り取っている自分に気付くとか。
それが、最初に来る変化である。
それを繰り返していると、どうなるか?
次に来るのが、考え方が変わるである。
絵を描き始めてしばらくすると、興味の主体が変わり始め、自分が今までの自分と何となく違うことに気付く。 街を歩いていても、目の付け所が変わってしまう。一つのことをやり始めるとこんな風に変わっていくのだと思い始める。
そのうち、絵になじんだ自分に気付くのであるが、その頃には、考え方も違っていることに気付くことになる。
人の興味は、浮き草のようなもので、うつろである。それが、何かをし始めた時、固定される。 すると、自分の周りのものが、いかに無駄に流れていることに気付くのである。一緒に流れている時には、気が付かないが、自分を固定して気付くことがある。
そこで、考え方が変わる。
大袈裟に言えば人生観が変わるのであるが、それが何かをするということなのである。やってみて初めて分かることなので、その実感は、本人には結構衝撃的である。 そして、最後に絵が変わる。
衝撃的な経験を経て、得た体験は本人の意識を変えてしまう。もっとマジメに絵を描いてみようと、思う。 そうやって、最後に絵が変わるのである。
人は、体験して得たものは身になる。体験を通して、今までの自分を変えようと初めて思うのである。理屈が弱いのは、納得度の問題である。納得した時、初めて人は迷いなく前に進むことが出来る。
理屈は、常に納得に弱い。理屈は、納得ではなく了解しか得られない。それが人の思考回路だと思う。
絵を描き始めたら人生が変わる。人生観も変わる。世の中、手近な所に秘密があることを、誰も信じない。本当のものは、案外手近な所にある。
皆、遠い方ばかり見つめるが、遠い所にあるのは、大抵の場合、幻である。幻は、手に入らない。そのことに気が付くか、付かないかで、人生は大幅に変わってしまう。
絵を描き始めた時の変化を、素直に受け止めよう。それこそ幻でない、現実的で有意義な人生の始まりである。
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