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プロフィール |
Author:田屋優
「絵の多角的分析」を研究テーマに、様々な角度から見た絵の本質を分析解説する。 画家・彫刻家、田谷映周を師匠とし、兄弟弟子に画家・彫刻家、田谷安都子。 自身の弟子に橋崎弘昭、大野まみ、萩原正子。 「西船絵画教室アート21 アート21研究所」 http://www.art21japan.jp/
南船橋ビビットスクエア・カルチャースクール絵画部講師、ウエルピア市川絵画部講師、カーサ・デ・かんぽ浦安絵画部講師、NONSTOP会員。
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晴れた日もあり、曇りもある アートQ&A<大人コース(初級)レベル> ‘08/7/1(火) |
このことは、調子の良い時もあるし、悪い時もあるという例えである。
この例えの意味することは、天気はどうすることもできないこと。また、絵の好不調も、どうすることもできないということである。
しかし、初心者は得てして、調子の悪い時を自分の実力と勘違いする。また、調子の良い時も自分の実力と勘違いしやすい。結果そのギャップに翻弄されて自信を失くしていく。
良く聞く話である。
絵を始めたばかりの人は、自分を上手ではないと思っているはずである。それがある時、思ったより上手く描ける時がある。それで、少し自信を持つ。 それは、結構なことなんだが、長続きしない。ちょっと、背伸びしたような絵にチャレンジすると、また上手く描けない。それで、また自信を失くす。
今度は、ちょっと自信を付けた分、落差が堪える。このようにジェットコースターのような上り下りの落差を経験することになる。
初心者にとって、ほとんどが初めての経験なので、このように今の自分を見つめてしまうのは、止むを得ないことであるが、ジェットコースター的な上り下りは、なにも初心者に限らない。
長年描いている人の絵を見て、上手いなと思うことだと思う。しかし、描いている本人は、どう考えているか。 調子悪いな、と思っているかもしれない。
不思議なことだが、人の絵は上手く感じるものである。そういう初心者の絵を見て上手いな、と思う人がまたいるものである。 これには、切りがない。
つまり、個人的作業は好不調の波をモロに受けやすく、また、それによって人の絵との差も感じやすくなる。これもまた、初心者に限った話ではない。
創作という個人的作業の宿命である。
その繰り返しの中で、人は力を付いていく。やはり、絵の上達は一歩一歩である。急に上手くなることもないが、急にヘタになることもない。 繰り返し描くことによって、少しずつ蓄積されていくのが、実力である。
だから、状況は皆一緒であるが、ただ長年描いている人が、初心者と違う点は、天気はどうすることもできないこと。絵の好不調も、どうすることもできないということを、知っている点である。
晴れた日もあり、曇りもある。だから、曇ったら晴れを待てばいい。 そういうことである。
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