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アート21教室日記
田屋優・・・・・・画家、現代美術作家  西船橋の絵画教室、研究所主宰               (掲載内容の無断転用禁止)
プロフィール

田屋優

Author:田屋優
「絵の多角的分析」を研究テーマに、様々な角度から見た絵の本質を分析解説する。
  画家・彫刻家、田谷映周を師匠とし、兄弟弟子に画家・彫刻家、田谷安都子。 自身の弟子に橋崎弘昭、大野まみ、萩原正子。
 
「西船絵画教室アート21
 アート21研究所」
http://www.art21japan.jp/

 南船橋ビビットスクエア・カルチャースクール絵画部講師、ウエルピア市川絵画部講師、カーサ・デ・かんぽ浦安絵画部講師、NONSTOP会員。
  

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100の知識、1000の知識 <エピソード> ‘08/4/12(土)
   ある創作的な作業を教える教室では、先生が知識の出し惜しみをするという話を聞いた。どうも、その業界では、よくあることのようである。

   絵の教室ではない。
具体的なことは、差しさわりがあるので言えないが、この話を聞いた時は、少なからず驚いてしまった。
   「そんなことが、あるのか!?」との思いである。

実際に、その業界で教えている先生から聞いた話であるので、確かである。その先生の作品写真を拝見したが、とても簡単に真似の出来るものではない。やはり、自信がある先生は、そんなケチなこととは、無縁である。

   なぜ、出し惜しみをするか、なんとなくお分かりだろう。本人の在庫管理センスが、そうさせるのである。つまり、知識の全在庫が、100だったら、残り30を切ったあたりから、小出しし出すということである。
   先生の在庫が100で、70ぐらいの知識を得た生徒がいたのでは、先生も落ち着かない。
   
   本来、その程度の知識の在庫で、先生をやることに問題があるが、習い事によっては、5年から10年ぐらいで、先生に追いついてしまうことが、あるらしい。
   同じ先生業の立場から考えれば、つらい話であるが、わが、絵の業界でいえば、そういった先生たちには悪いが、笑い話である。

   絵の場合、知っていることを、全部言ってもまだ足りないのが、現状である。だから、「出し惜しみ」とは、無縁である。

   因みに、私の在庫は、どのくらいか考えてみよう。普段考えたことはないが、話ついでに、考えると、100以上であることは、確かである。1000以上も確か、10、000以上も確かである。
   もっと、それ以上であるが、実際、一生掛かっても、そんなに知識を披露する機会があるとも思えない。

   そんな、莫大な知識を持っているのか、本人である私もあやふやであるが、これは、絵の先生としては、極、当たり前のことで、なんら不思議ではない。

   どういうことかと言えば、「悟り」と考えてもらえれば、説明しやすい。
仏の「悟り」みたいで、すごい印象であるが、そんな大それたことではない。
   絵を一生懸命描いていると、ある時、創作の神様が、努力賞をくれる。

   それが、絵の世界で言う「悟り」である。絵描きという人種は、皆同じように一生懸命なので、この「悟り」の、言わば免許皆伝の巻物を貰っているものが多い。

   悟った後は、どうなるかといえば、自分の絵が良くなるわけではない。ただ、絵というものを、理解するに留まる。免許皆伝の巻物みたいなものなので、少なくとも、師範にはなれるというわけである。

   絵を理解しているので、あらゆることに対応できる。対応できる数は、指導の回数、質問の回数だけある。だから、10、000以上、それ以上ということが、言える。

   この「悟り」の境地に、趣味で絵を描いている方々が、到達するのは難しいだろうとしか言えない。
   確かに、絵を描いていると知識は増す。100の知識を持っている人は、相当な自信を持つことになる。出来れば、私の指導で、「悟り」までを体得する生徒さんが現れたら、先生冥利に尽きるというものである。

   さて、研究所レベルの諸君たちは、人事ではない。プロ志望が、100や1000の知識ではお寒い限りである。是非、悟って貰いたい。こればかりは、いつ悟るかは、分からないが、わが師匠の映周先生が、私が18才の時に、こう言った。

   「絵の心を、君がいつ分かるかは、言えない。明日かもしれないし、十年後かもしれない」
   「ただ、一生懸命描いてれば、ある日、突然分かる」

先生の言ったとおり、私も、ある日突然分かった。

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