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アート21教室日記
田屋優・・・・・・画家、現代美術作家  西船橋の絵画教室、研究所主宰               (掲載内容の無断転用禁止)
プロフィール

田屋優

Author:田屋優
「絵の多角的分析」を研究テーマに、様々な角度から見た絵の本質を分析解説する。
  画家・彫刻家、田谷映周を師匠とし、兄弟弟子に画家・彫刻家、田谷安都子。 自身の弟子に橋崎弘昭、大野まみ、萩原正子。
 
「西船絵画教室アート21
 アート21研究所」
http://www.art21japan.jp/

 南船橋ビビットスクエア・カルチャースクール絵画部講師、ウエルピア市川絵画部講師、カーサ・デ・かんぽ浦安絵画部講師、NONSTOP会員。
  

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絵になる絵にならない <研究所レベル> ‘08/4/9(水)
   むかし、このことを、我が師匠の映周先生がよく言っていた。

絵になるか、それとも絵にならないか、は大変説明しづらい。これは、絵というものの説明から入らなければ、ならないから。

   さて、絵とは、いかなるものか、ここで説明するのは、つらい話である。文章でどこまで語れるか。
   しかし、書いて置かなければと思い、選んだ標題である。頑張ってみよう。ここで言う絵とは、もちろん洋画である。言い換えると、洋画になるならないの話である。

   それで、洋画とは、何であろうか?ということから始めないとならない。
洋画とは、形のまとまりである、と言って分かるだろうか?

   また、たとえ話になるが、テーブルの上に布が敷かれ、その上に、水差しや果物が置かれている。こういった絵を見たことがあると思う。
   16世紀頃の絵だと、リアルに描かれているし、19世紀頃だと少し変形していることが多い。その違いが美術の進歩であるが、考え方はほぼ同じである。

   どう同じか。 形である。

画面中央にテーブルが描かれている。丸いテーブルとしよう。その上に布が敷かれている。布は大きく、テーブルからはみ出している。ここで、形である。テーブルと布との形である。

   この場合、テーブルの形と布の形と分けない。テーブルと布とは一緒のものと考える。つまり、丸いはずのテーブルは布があるために、布が敷かれたテーブルの形になる。
   これは、お分かりか?

次に、果物であるが、それが器に載っているとしよう。相撲の優勝杯の底を浅くしたような果物入れは想像できよう。それに、ブドウやリンゴやオレンジ、ついでにバナナが載っている。器一杯に、山盛りに載っている。

   イメージできただろうか?

次の形は、この器と果物である。これも、器と果物を一緒と考える。そこで、一つだけ、りんごがテーブルの上に転がっているとしよう。これは、リンゴを一つの形としてみる。

   すると、形は何個あったか?

全部で三つである。テーブルと布の形、器と果物の形、リンゴの形の三つである。これが、絵を描く時の形ということになる。この三つの組み合わせを描くのが、絵を描くということになる。因みに、この例は、絵になるものの話である。

   続いて、絵にならないものの例を出そう。

これは、日本の景色を思い描いてもらえれば、説明しやすい。洋画の人間が言っていたが、「日本の景色は、絵にならない」
   例えば、日本人の誰もが絶賛する紅葉。日本人に限らず、外国の人々も紅葉の美しさは、素晴しいと言う。これは、日本の植物の数の豊富さと無縁ではない。

   だが、日本画でこの紅葉を題材にしたものは、よく見かけるが、洋画ではどうか。ないとは、言わないが数は少ない。なぜなら、紅葉には形がないからである。

   洋画が求めるのが、「線」または、「輪郭」だとすると、紅葉は、さしずめ、「点」になるだろう。輪郭がないのである。したがって、線もない。
   これでは、描きようがない。日本のいい景色と言われるものは、この「点」であることが多い。

   それで、絵にならないというわけである。

お分かりだろうか。これは、一例であるが、洋画の発祥地のヨーロッパに、洋画の題材が多く、日本画の発祥地の日本に、日本画の題材が多いのは、偶然ではない。

   しかるべき所に、しかるべきものが誕生する。したがって、条件が変わると、絵の題材を捜すのが困難となる。それで、日本の洋画は、人物や静物画が多いのは、やはり、偶然ではない。

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