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アート21教室日記
田屋優・・・・・・画家、現代美術作家  西船橋の絵画教室、研究所主宰               (掲載内容の無断転用禁止)
プロフィール

田屋優

Author:田屋優
「絵の多角的分析」を研究テーマに、様々な角度から見た絵の本質を分析解説する。
  画家・彫刻家、田谷映周を師匠とし、兄弟弟子に画家・彫刻家、田谷安都子。 自身の弟子に橋崎弘昭、大野まみ、萩原正子。
 
「西船絵画教室アート21
 アート21研究所」
http://www.art21japan.jp/

 南船橋ビビットスクエア・カルチャースクール絵画部講師、ウエルピア市川絵画部講師、カーサ・デ・かんぽ浦安絵画部講師、NONSTOP会員。
  

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絵はゲームである  <研究所レベル>
   私は、そう思っている。
ゲームは、ルールがあって成立する。絵にも、ルールがある。してはいけないことが、ルールになる。絵には、してはいけないことが、結構ある。それを、避けながら描くものである。絵を理解している人は、皆、そうやって制作している。

   しかし、普通のゲームのルールと違い、絵のルールは、複雑で、いくつあるか数えられない。その時の、画面の状況によって、発生する極めて不可解なものなので、これを、理解するのに、最短でも、十年は要する。三十年描いていても、理解してない人もいる。
   この、ルールを覚えるのは、大変難しい。


   これを、読んでいる人も、恐らく、理解してない人で、ありそうなので、こういったゲームが、世の中に存在するという、紹介としたい。

   制作ゲームは、世の中で、一番面白いゲームである。

高尚な絵の制作を、ゲームに例えるとは、不謹慎であるとの、声も聞こえてきそうであるが、さにあらず、制作の全般に亘る考え方は、今も昔もゲームそのものであり、ルールを守りながら、勝利を目指すことに、変わりはない。
   それを、ゲームと敢えて言わないだけである。不謹慎の声は、甘んじて受けるが、事実は、変わらない。

   さて、前述したように、ゲームである以上、勝利を目指すわけである。当然相手がいないと、勝利できないが、この場合の具体的な相手はいない。
   一人ゲームである。突き詰めれば、自分との戦いだということになるのだが、制作中も自分と戦っている認識がないので、現実的ではない。だから、一人ゲームでいいだろう。

   まず、ゲームを作るところから始まる。どういうゲームにするか。難易度も自分で決める。それが、できたら、準備を整える。絵具、支持体の選別、アイデアの検討、試し描き、周到に準備する。

   さあ、ゲーム開始である。「用意、ドン!」
ルールがあるため、違反しないように、描き進める。途中なんども、ルールに引っ掛かりそうになる。 「まずい!まずい!」 避けながら、飛び越えながら、描く。そのうち、壁に「ズドン!」とぶち当たる。「さて、どうしよう?」

   ここからは、経験がものをいうことがある。決して慌てない。色々な手段を考える。一つ方法が思いついたら、やってみる。ダメなら、また、考える。そもそも、順調に行ったためしがない。その、壁を乗り越えるために、考え抜く。考え制作し、また、考える。そうこうするうちに、運よく終了の音が聞こえてくる(8/17日記「音がするまで」参照)。

   「しめた!」と思う。画面上に、ある一定の配列ができると音がする。音がしたら、一気に仕上げに向かう。完成!

   実は、完成といってから、終わったことはない。それから、一ヶ月ぐらい直しが続くのが、通常である。しかし、完成といった時点では、結果は出ている。大勝はまず、ないが、細かい勝利はある。負けも、もちろんある。

   勝負というよりは、やはり、ゲームというのが、一番ぴったりくる。世の中には、こういうゲームが存在する。私は、これを、一年中やっているが、ゲームだと思い始めたのは、十年ぐらい前からだと思う。

   若い頃は、ルールも分からなかったし、ゲームも作れなかった。そんなゲームがあることすら、知らなかった。四十代に、自分が夢中になって制作している時に、ふと、思った。これは、ゲームだと。

   もっとも、難解で、もっとも、高尚なゲーム。それは、絵の制作である。 

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