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アート21教室日記
田屋優・・・・・・画家、現代美術作家  西船橋の絵画教室、研究所主宰               (掲載内容の無断転用禁止)
プロフィール

田屋優

Author:田屋優
「絵の多角的分析」を研究テーマに、様々な角度から見た絵の本質を分析解説する。
  画家・彫刻家、田谷映周を師匠とし、兄弟弟子に画家・彫刻家、田谷安都子。 自身の弟子に橋崎弘昭、大野まみ、萩原正子。
 
「西船絵画教室アート21
 アート21研究所」
http://www.art21japan.jp/

 南船橋ビビットスクエア・カルチャースクール絵画部講師、ウエルピア市川絵画部講師、カーサ・デ・かんぽ浦安絵画部講師、NONSTOP会員。
  

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涙の土曜日 <エピソード>

    以前のことである。土曜日の子供の時間を、見学したいと、電話があった。


中学一年生の女の子、○○ちゃんが泣き出したのは、丁度、その見学者が来る頃であった。


    最近入った○○ちゃんは、中学一年生であるが、子供に混じって来ていた。初めてのパステルに挑んでる。簡単なりんごとか、オレンジの練習画を経て、パステルに慣れたところで、いよいよ、作品の模写をすることになった。


         しばらくして、○○ちゃんが何もしていないことに、気が付いた。絵は描きかけである。訳を聞いても、答えない。そのうち、涙を流し始めた。やっと訳を聞きだしたことによると、自分のヘタさに、ショックを受けたらしい。



 「なーんだ」と思った。まだ、幼稚なところが、あるんだな、と思った。


私は、なだめることにした。「もう一度、簡単なものから、始めよう」と言ったが、返事がない。それでは、本人、気が済まないらしい。


       そんな時、教室見学者がやって来た。小学一年生ぐらいの女の子を連れて、母親が入って来た。私は、とりあえず、また、パステルを練習するように、○○ちゃんに言って聞かせ、見学者の応対にまわった。


        母親に教室の説明をしてると、その母親の目が、○○ちゃんの方に、チラチラと動く。私は背を向けていたので、○○ちゃんが何をやっているのか、見てない。それで、振り返った。


  ○○ちゃんは二人掛けの作業机の壁側に座っている。その壁に向かって、まだ泣いていたのである。押し殺したような嫌な泣き方である。他に女の子の生徒が3人。いつも、うるさく騒ぐのに、皆、黙ったまま、作業している。  シーンとしている。時折、すすり泣く音がする。まるで、お通夜の席である。


         これはいかんと、思うわけである。見学者の母親に、タイムを申し入れ、○○ちゃんを再びなだめることにした。「すぐに、上手くなるわけではないよ。」「練習しよう」


    ○○ちゃん、今度は体を揺すって、イヤイヤをする。どうみても、私が泣かしたような状況になってきた。


       見学者の親子は、一通り説明を聞くと帰って行った。  ○○ちゃんも泣き止んでいた。


気が晴れたのであろう、サッパリした顔をして、帰って行った。


 


   もちろん、見学者からは、その後の連絡はない。
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