fc2ブログ
アート21教室日記
田屋優・・・・・・画家、現代美術作家  西船橋の絵画教室、研究所主宰               (掲載内容の無断転用禁止)
プロフィール

田屋優

Author:田屋優
「絵の多角的分析」を研究テーマに、様々な角度から見た絵の本質を分析解説する。
  画家・彫刻家、田谷映周を師匠とし、兄弟弟子に画家・彫刻家、田谷安都子。 自身の弟子に橋崎弘昭、大野まみ、萩原正子。
 
「西船絵画教室アート21
 アート21研究所」
http://www.art21japan.jp/

 南船橋ビビットスクエア・カルチャースクール絵画部講師、ウエルピア市川絵画部講師、カーサ・デ・かんぽ浦安絵画部講師、NONSTOP会員。
  

最近の記事

カテゴリー

カレンダー

11 | 2023/12 | 01
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31 - - - - - -

最近のコメント

FC2カウンター

FC2ブログランキング

FC2ブログランキング

リンク

このブログをリンクに追加する

ブログ内検索

フリーエリア

にほんブログ村 美術ブログ 絵画へ にほんブログ村 美術ブログへ

RSSフィード

2017.9.26(火)
「教室日記」

  一昨日の日曜日に、新宿で飲み会があった。 

絵描き仲間と久しぶりの再会。 この前会ったのは、6月の上野だった。 
  3ケ月ぶりなので、それほど久しぶりでもないか。 新宿が久しぶり。


せっかく、新宿に来たので、絵の資料用に街の写真を撮った。
  待ち合わせ時間の1時間前に着き、西口の高層ビル群や、思い出横丁、東口駅前を撮りまくったが、なかなか、使えそうな写真は撮れるものではない。

  やはり、片手間ではなく、一日がかりで歩くつもりでないと、いい場面には出会えないと思った。

  なんでもそうだが、本気と根気だな、

やっぱし!




2017・9・19
「教室日記」
 
  お試し希望の電話が掛ってきた。

お試しとは、2時間を2回やって1000円というもの。 受講者からすると大変お得なのだ。 
  教室としても、教室の紹介説明を短縮できるので助かる。 2時間説明しても、入会しない人は実際にいる。 


  そのお試し希望者は、まったくの初心者で、何をお試ししたらいいのか分からないと言う。 
  とりあえず、デッサンとうことで電話を切ったが、さて、どうしたものか?

デッサンは、単なる練習画なので、興味がなければ面白いものではない。
  その人が絵を描いてみたいと思った動機があるハズだ。

少なくてもデッサンではないだろう。 
  それが何であるのか分からないが、絵と言えるものから始めるのが正解だと思う。

  お試し受講で来た時に、水彩画かパステル画を紹介しようと思う。 
何を描いたらいいのか分からない人に、ヒントをあげるのも、私の仕事なんだろうね。
  
  
    
2017・8・1(火)
「教室日記」

  今日から8月である。 

すでに、十分に暑い。 

  今週5日土曜日に、午後6時から、毎年恒例の納涼祭を教室で開催する。
夏の人気のイベントだ。  教室西側窓から江戸川の花火大会を見物する。

  アート21祭りとして、2008年から開催しているが、
それ以前は、同じ5 階だが、北西の角部屋だったので、西側窓から江戸川の花火が見えなかった。


  昨日の土曜日に、船橋にジャンケン大会の景品を買いに行った。
納涼祭のジャンケン大会の景品だ。

  帰りに大輦(だいれん)という中華料理店に寄った。 
35度はあるだろうという温度の中、当然のようにまず、生ビール。 

  その店には、ソースラーメンがある。 
ソースラーメンは、船橋のご当地ラーメン。 ほんの気まぐれから、初注文した。 

  ヤキソバのスープ版。 
まあ、こんなのもありかなと思った。 


  さて、9月までこのブログは夏休みします。 
次回は、9月5日からです。

  今年も非常に暑い日が続きます。 
皆さん、良い夏をお過ごし下さい。

  また、9月にお会いしましょう。



 
2017・7・25(火)
「教室日記」

  木曜キッズ教室の中学3年の女子、 ちゃんと、小学5年の  君が、図鑑にあったちくわを描きっこしていた。
  どちらが、上手く描けるか、競っている。

決着が着かない。


  いきなり、 T ちゃんが、私の所に来て、

「先生!  ちくわ描いて下さい!」
「先生は、焼きちくわ」
「難易度上げます」


笑った。

  サラダ用 3 本セットの小振りちくわより、1 本売りの焼きちくわのほうが、難易度が高いらしい。 
  知らなかった。


これが、芸術的焼きちくわなんだと言いながら、描いてみせた。
  ついでにサインも。

「先生!  やっぱり、上手いな❗」

  と言ったが、そのあと 、 君と、二人がその絵の取り合いになった。


私も 20 代の頃、映周先生に絵を描かせたことがある。
  カッパがヤカンの水を、頭の皿に掛けている絵だった。

映周先生の絵は、ヘタだった。

「こう描くんだよ」

  と、言って、
私が描いた絵を見せた。
  映周先生は、笑いながら言った。

「そう言えば、そっちの絵のほうが上手いな」

  ちくわもカッパも五十歩百歩。
どちらが上手くても、大差ない。

  しかし、私の人生で、焼きちくわを描くチャンスは、子供にねだられない限り訪れることはないだろう。
  焼きちくわは、なぜか、新鮮だった。

映周先生も同じことを感じたと思う。




2017・6・27(火)
「教室日記」

《基本からの脱却》

  わが教室は、絵の基本を指導している。
ほとんど、基本のみを反復指導していると言っていい。

  これは、絵の描き方には、純然たるルールがあるため、ルールを覚えるための反復指導である。
  ルールとは、描写に関することではなく、画面の作り方のことが、ほとんど。

どういう作り方をするものなのか、どういうことに気をつけ、どういうことをしてはいけないか。
  そのことを、作品を通して繰り返し指摘する。


絵は、人に何かを伝えるためにある。
  そのため、効率良く伝えるための知識・技術が必要だが、
数百年に及ぶヨーロッパ美術の蓄積が、19世紀に、この知識・技術を、ほぼ、完全なカタチで作り上げた。
  今の洋画系絵画教室は、この考え方を継承している。


絵は、一人でも描けるが、このルールだけは、教わらないと覚えない。
  したがって、独学で描いた絵には、大なり小なり、視覚的に問題があるのは、こういう理由による。
  過去のヨーロッパの天才たちが、数百年掛かって作り上げた理論を、いち個人が、独学で学べるものではない。


さて、では、基本を身に付けたなら、それで、十分だと、思いがちだが、そうではない。
  実は、絵のスタートラインは、基本を覚えたところに引かれている。
基本を身に付けたら、次は、本人の夢を、絵で語る順番であろう。

しかし、この夢を語ることは、容易ではない。
  自分の夢を語ることは、自分と向き合うことでもあり、結構、難しい話になってしまう。
また、極めて個人的な問題なため、スタートラインから先は、自分一人でやるしかない。

  しかし、同時に得るものも大きい。


自分を表現したいと願う気持ちは、誰にでもある。
  自分の存在アピールだし、存在価値の確認でもある。
ある者は、スポーツで、ある者は、バンドで、歌で、ゲームの得点で、コレクションで。

  酒を飲み、クダを巻くのも、ある意味、自己認識、自己アピールと言える。
とにかく、気分が良く、楽しいのである。
  世の中で、自己表現ほど、面白く、満足感のあるものは、そうザラにない。

絵のスタートラインから先は、そういう世界でもある。