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<title>西船アート日記</title>
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<description>田屋優・・・・・・画家、現代美術作家　　西船橋の絵画教室、研究所主宰　　　　　　　　　　　　　　　（掲載内容の無断転用禁止）</description>
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<title>アート徒然日記　‘０９/１１/１６（月）</title>
<description> ＜生徒さん色々、「Ｏさん」＞１１月になったばかりの頃、我が大人教室にいるＯ（ゼロに見えるので、アルフｱベットのオー）さんが、教室にやって来た。　　　木曜日教室の夜である。Ｏさんは、我が教室の公認としている上級者である。お年は、７０歳半ばの女性で、絵のキャリアは、私に継ぐ３０年を超えるもので、水彩・デッサン・油絵・パステル・抽象画と幅広い。　　　そのいずれも技術的にこなしているので、上級者ということ
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<![CDATA[ ＜生徒さん色々、「Ｏさん」＞<br /><br />１１月になったばかりの頃、我が大人教室にいるＯ（ゼロに見えるので、アルフｱベットのオー）さんが、教室にやって来た。<br />　　　木曜日教室の夜である。Ｏさんは、我が教室の公認としている上級者である。<br />お年は、７０歳半ばの女性で、絵のキャリアは、私に継ぐ３０年を超えるもので、水彩・デッサン・油絵・パステル・抽象画と幅広い。<br />　　　そのいずれも技術的にこなしているので、上級者ということになる。おそらく、技術的にはウチの教室では誰も適わないだろうと思われる。<br /><br />　　　Ｏさんは、私より数段、年が上であり、数人の先生に付いて学んだらしい。その先生方達と死に分かれたりして、今は、我が教室に籍を置いて２年以上が経つ。<br /><br />　　　今、Ｏさんは、一ケ月に一回くらい来て、絵を見てくれと言う。その度に月謝を払い、Ｆ６号からＦ８号くらいのサイズの絵を３点から４点くらい持って来て、私の批評を仰いでいる。大変熱心な方で、絵は相変わらず上手い。<br /><br />　　　Ｏさんが絵を描き出したいわれは、確かではないが、本職は刺繍の先生であり、刺繍の下絵として絵を描き出したようなことは、言っていた。<br /><br />　　　Ｏさんが教室に入会して４ケ月くらいして、大人コースの教室展があった。このレベルの方なので、教室展出品に際しては、作品をたくさん出すように、本人にお願いした。いままで描いた作品が多くあるとのことなので。<br /><br />　　　他の生徒さんへの良い刺激になると思ったが、案の定、６～７点出品してくれた。教室展としては、出品点数は多い方であるが、誰からもクレームはつかない。　上手い人に文句は誰も言わない。そういうものである。<br /><br />　　　しかし、Ｏさんが出品した作品を見て、「これはいかん！」と私は思った。意外だった。Ｏさんの出品作品を全部見て、私の過ちを悟った。<br /><br />　　　Ｏさんの作品は、どれもしっかり描き過ぎていて、デッサンが出来すぎているというか、ガチガチで、見るに耐えないのである。つまり、上手く描き過ぎている。<br /><br />　　　「この手か！」と思った。<br /><br />「絵とは、何ぞや？」ということについては、何度も言ってきたが、絵とはメッセージである。自己満足の結果であってはいけない。　人に何かを伝える純粋な伝達手段が、「絵」ということになるので、Ｏさんの作品は、絵としてみたら、最低ということになる。なぜなら、技術的な慢心が表に出て来て、伝達要素は、ゼロに近い。<br /><br />　　　世間では、このことをよく勘違いするが、技術が表に出てきたら、オシマイなのである。こと絵の世界では、そういうことになる。絵に限らず、表現を伝達手段としたものは、何でもそうなのではないだろうか。<br /><br />　　　技術は、「表舞台を見ず」<br /><br />一般的には、技術崇拝があるため、技術が表に出てきてはいけない理由が、理解されづらい。<br /><br />    　　　　このことお分かりだろうか？　<br /><br />でもそうであるが、自己満足は、他の人に何の関係もない。技術を誇るのは、本人だけの満足であり、人にそれを見せるということは、犯罪行為に近い。少なくとも絵の世界ではそういうことになる。<br />　　　美術をチャンと学んだ人の、常識である。<br /><br />さて、ちょうどその頃、私はブログに、デッサンのことを書いていた。デッサンをしていて陥りやすいワナにも触れていて、Ｏさんの絵が、正にピッタリ当てはまった。<br /><br />　　　なぜ、いままで誰も注意しなかったのか、私には分からない。Ｏさんが習った先生方は、Ｏさんを刺繍の先生としてしか、見ていなかったのかもしれない。当然Ｏさんも今より若い分、刺繍ということをもっと、全面に押し出して、そのために絵を描いているのだと、言っていたのかもしれない。それでは、他の先生も面倒がって、何も言わない。おそらくそんなところだろう。<br /><br />　　　他の先生のツケを、私が払う嫌な役目が、回って来た。<br /><br />教室展後、Ｏさんに、そのことを告げた。絵がガチガチだと。<br />　　　御年７０歳半ばの人に、それだけのショックを言っていいものか迷ったが、今後こんな絵を毎回見せられて、黙って見逃せるほど、私は、人間が大きくない。ハッキリ言うことにした。<br /><br />　　　やはり、Ｏさんにはショックだったらしい。後日そんなことを言っていた。やはり、それなりに自分は、上手いと思っていたらしく、初めて言われたらしい。典型的なアマチュアの考え方である。<br />　　　困ったもんである。私が、ツケを払ってしまった。<br /><br />その後、Ｏさんはというと、逞しい人である。私の言ったことを乗り越えて、ガチガチにならないように意識し出してくれた。　私に感謝すらしているようである。さすがに、何かを極めた人である、自分の過ちを修正するだけのパワーを持っていた。それでこそ、絵を愛する仲間である。　私も、妙な後悔をせずに済んだ。　<br /><br />　　　先日、１１月になったばかりの頃、Ｏさんが帰りがけにこんなことを言っていた。<br />「これほど、ちゃんと描ける人が、どうしてこんな詰まらない絵を描くのかと、先生に言われた」<br /><br />　　　「それって、私が言ったの？」　と、思わずＯさんに尋ねてしまった。忘れている。<br /><br />　　　本当にそう言ったのであれば、言いたい放題である。私も、気は使っているつもりであるが、思ったことは、言ったようだ。　失礼。<br /><br />　　　今でもＯさんは、頑張って絵を描いていることだろう。しかし、その姿勢こそがアートなのである。<br /><br />　　　アートとは、自己研磨である。修正し訂正し前に進む。そう出来る人間が、アートの世界に身を置くことを許されている。<br /><br />　　　そういうこと。<br /><br /><br /><br /><strong>田屋のアート講義は、‘０９/４/２３(木)を以って終了しました。<br /><br />「研究所レベル」・「大人コース（中・上級）レベル」・「大人コース（初級）レベル」・「キッズコース」・「高齢者のための絵画指導」の五講義（各６０テーマ）は、左欄のカテゴリーで、閲覧出来ます。</strong> ]]>
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<dc:subject>日記</dc:subject>
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<dc:creator>田屋優</dc:creator>
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<title>アート徒然日記　‘０９/１１/０５（木）</title>
<description> ＜すでに秋＞早いもので、すでに秋である。　　　今年の展覧会の制作も終わり、発表も終わった。今は、とりあえずのんびり構えている。来年の制作までは遠く、この時期、何にも縛られずに自由に制作本能を楽しめる季節であるが、どういうわけか、教室が忙しくなる時期でもある。    　　　秋は、教室への問い合わせ、見学、体験など切れ目がない。そのため、ソッチの方に、目を奪われていると、あれよあれよで年末になってしまう。
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<![CDATA[ ＜すでに秋＞<br /><br />早いもので、すでに秋である。<br /><br />　　　今年の展覧会の制作も終わり、発表も終わった。<br />今は、とりあえずのんびり構えている。来年の制作までは遠く、この時期、何にも縛られずに自由に制作本能を楽しめる季節であるが、どういうわけか、教室が忙しくなる時期でもある。<br /><br />    　　　秋は、教室への問い合わせ、見学、体験など切れ目がない。そのため、ソッチの方に、目を奪われていると、あれよあれよで年末になってしまう。<br /><br />    　　　気が付けば、もう１１月。立派な秋である。今年もそうやって秋が来た。<br /><br />先日、１０月の２５日の日曜日に中野サンプラザで高校の同期会があった。同窓会でなく同期会である。私が通った高校は、東京は荻窪にある。<br />　　　　私立の大学の附属校であり、ほとんどの同期は、大学も一緒である。<br /><br />今でも、男女１０人くらいの同期とグループ付き合いしていて、新宿の、あるライブハウスを拠点とし、そこへ行くと私の青春のニオイを嗅ぐことができる。最近は、ご無沙汰であるが、そこに皆と集合すると、何か特別な想いがある。 我々は、生粋の東京っ子である。<br /><br />     　　　　さて、この芸術の秋に因んだことをしてみよう。今年は、このまま流されないぞ。<br />　　　　同期会があった日、会場の中野サンプラザに行く前に、知り合いの個展に顔を出した。ＪＲ恵比寿駅近くの小さな個展会場で、かっての教え子であるデザイナーの片岡君の銅版画を見た。<br />     　　　　帰りがけに町並みがとてもシャレているのが、気に入った。<br /><br />「そうだ！　東京を描こう」<br /><br />     　　　　急に、そんなことを思い付いた。<br />以前、お気に入りだったホルベインのウオーターガッシュで、東京の町並みをドローイングで描いてみよう。　ペンで描いたものも足して、イラスト風に描いてみたくなった。<br />　　 　　最近は、展覧会用の大きな抽象画ばかりなので、珍しい衝動である。具象を描こうと思い立ったのだから、珍しい。<br /><br />　　　　　この秋に、というわけにはいかない。一枚や二枚描くのではなく、大量に描くことになるだろうから、準備はいる。ただ、創作の秋に思い付いたことに、意味があるかもしれない。<br /><br />　　 　　そのことを考えると、今でも妙にワクワクする。　前から何か、し残していることがあるような気がしていた。　<br /><br />　　　　　このことだったかもしれない。 私が育った、東京を描くこと。<br /><br /><br /><br /><strong>田屋のアート講義は、‘０９/４/２３(木)を以って終了しました。<br /><br />「研究所レベル」・「大人コース（中・上級）レベル」・「大人コース（初級）レベル」・「キッズコース」・「高齢者のための絵画指導」の五講義（各６０テーマ）は、左欄のカテゴリーで、閲覧出来ます。</strong><br /> ]]>
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<dc:creator>田屋優</dc:creator>
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<title>アート徒然日記　‘０９/１０/２０（火）</title>
<description> ＜キッズコースあれこれ＞　　　わが教室のキッズコースも、インフルエンザの波は、襲ってくる。　大人教室には、これといって御触れは、出さない。　大人としての自覚範囲なので、インフルエンザにかかったら、教室参加は、控えてくれるはずである。　　　そのはずであるが、ご隠居組みで、海外旅行に行くものが、何人かいる。　一時期より海外旅行をしたからと言って、すでに十分日本国内でのインフルエンザ問題が、頻繁化してい
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<![CDATA[ ＜キッズコースあれこれ＞<br /><br />　　　わが教室のキッズコースも、インフルエンザの波は、襲ってくる。　大人教室には、これといって御触れは、出さない。　大人としての自覚範囲なので、インフルエンザにかかったら、教室参加は、控えてくれるはずである。<br /><br />　　　そのはずであるが、ご隠居組みで、海外旅行に行くものが、何人かいる。　一時期より海外旅行をしたからと言って、すでに十分日本国内でのインフルエンザ問題が、頻繁化しているので、問題ないのではないかと、言われた。<br /><br />　　　そういう方には、今のところ、帰国後１０日間の教室入室禁止を言い渡している。　教室は、子供を抱えている。　そういう手前勝手の理屈で、行動されては堪らない。<br /><br />       秋の子供教室展は、そういう事情で今年は中止とした。　教室始まって以来である。<br />昨年は、二日間で１００名を超える賑わいだった。　この時期、それだけの集合を企画することは、控えないとならない。<br /><br />　　　土曜教室にＹちゃんという小学５年生の女の子が入って来た。背の大きな可愛い子である。　午後１時から２時３０分までの教室である。　初めて来た子が皆そうであるように、Ｙちゃんも大人しくして様子を伺っている。すぐ、慣れるからねと伝えた。　普通のクセのない子なので、すぐに慣れると思う。　     上級生なので、それなりに気を遣う。<br />　　　<br />先週の土曜日に小学４年のＡちゃんがやって来た。Ｙちゃんとは初めて会う。Ａちゃんは、夏の納涼パーテイーの今や常連の美少女である。同じ学年だった、仲良しの同じ名前のＡちゃんが６月一杯で辞め、本人の希望で、私が仲立ちし、今年の８月の納涼パーテイーに母親と一緒に招待した。　本人は、そのことをとても喜んだ。　<br />	<br />　　　そのＡちゃんが、最近は寂しそうにしているので、気になっていた。　Ａちゃんは、勝手知ったる教室だし、皆を知っているし、皆もＡちゃんのことを知っている。だから、一人きりで、孤独と言うわけではないが、以前いた同じ名前のＡちゃんほど行動を共にする友達はいない。いないというより、なぜか、Ａちゃん自身が、　皆と一緒に行動をともにしない。　<br /><br />       私にとてもなついているので、最低限私がいるので、安心しているのかもしれない。　私は、それが気に掛かった。　女の子は行動を共にする友達を求める。女の子は特にそうであろう。　私では、しょせん保険でしかない。<br /><br />       先週の土曜日は、ＡちゃんもＹちゃんも１時から４時までの二コマであった。　二人は、席が隣である。　何となく私が席を決める。　最初の一コマは、Ａちゃんは知らん顔していた。Ｙちゃんも黙って絵を描いている。Ａちゃんたちの席の他の二人は休みなので、そのグループは、二人だけである。<br /><br />       ２時３０分からの二コマ目、何となく話しをし出した。　Ｙちゃんの描いた絵をなんだかんだと、他の子と一緒に話して、笑っている。　Ｙちゃんは絵が上手だ。きっと感心しているのだろう。Ａちゃんの気持ちが、和んでいるのが分かる。<br /><br />       ４時近くになると、机の上を片付けさせるので、片付けた子は、お迎えが来る数分間、てんでに好きなことをしている。<br />       奥の部屋では、同じ小学１年生のＫちゃんとＭちゃんが自由画を描いている。３年の同じくＭＩちゃんとＧちゃんが、モチーフ棚の前に座り込んで、話し込んでいる。<br />       ４年のＳちゃんと、兄弟で来ている同じ４年のＭＡちゃんと、１年のＫ君は、すでに帰った。４年のＨ君は、まだ絵を描いている。<br /><br />       さて、二人は何をしているのかと、見回したら、二人で窓側の私の机の上に置いてある色々な子の工作を、批評し合っていた。　<br />　　　こういう時、先生は何もしない。そっとしておく。　放っておくと、そのまま仲良くなる時は、あっと言う間に仲良くなる。余計なことはしない。<br /><br />　　　金曜日の教室は、相変わらずうるさい。男の子ばかり６人いる。　内訳は、２年生・４年生・５年生３人・中学１年生である。　中学生の子は、中学に入ってそのままキッズコースに残ったのである。<br />　　　そこに、５年生の男の子が新しく入って来た。　やれやれである。　一緒に騒ぐこと間違いなし。<br /><br />教室に見学に来る小さい子や、女の子には金曜日以外と伝えている。　とてもじゃないけど、金曜日は、小学上級生の男の子しか進められない。<br /><br />　　　火曜教室は、大人しい子達である。　水曜日は、まあまあ、騒ぐ子はいない。　木曜日あたりから怪しくなり、金曜日、土曜日と濃厚になっていく。　だから、土曜日の４時に子供たちを送り出すとホッとする。　　　　<br />　　　あとは、７時か８時頃まで、大人教室の時間を、のんびり過ごして、一週間が終わる。<br /><br />私が、一番好きな時間は、土曜の４時かもしれない。　別に子供たちが嫌なわけではないが、何となくお分かりだろう。　<br /><br />       それほど、子供相手は、超ハード！　確かに。　　<br /><br /><br /><br /><strong>田屋のアート講義は、‘０９/４/２３(木)を以って終了しました。<br /><br />「研究所レベル」・「大人コース（中・上級）レベル」・「大人コース（初級）レベル」・「キッズコース」・「高齢者のための絵画指導」の五講義（各６０テーマ）は、左欄のカテゴリーで、閲覧出来ます。</strong> ]]>
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<dc:date>2009-10-19T23:44:56+09:00</dc:date>
<dc:creator>田屋優</dc:creator>
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<title>アート徒然日記　‘０９/１０/０１（木）</title>
<description> ＜ホームレス＞　　　１９８８年冬、私は、新宿の西口の地下道を歩いていた。今の都庁方面に続く地下道である。当時は、その地下道には、ホームレスの人々が沢山おり、てんでに、ダンボールで作った家で暮らしていた。　　　通行の左側には、壁に沿って、そういった家々がズラリと並んでいたものである。有名な場所でもあった。　　　中には、炊事場と寝室を分けて作ったものもあり、ミニチュアの家を思わせる。天井がない家は、歩
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<![CDATA[ ＜ホームレス＞<br /><br />　　　１９８８年冬、私は、新宿の西口の地下道を歩いていた。<br /><br />今の都庁方面に続く地下道である。当時は、その地下道には、ホームレスの人々が沢山おり、てんでに、ダンボールで作った家で暮らしていた。<br /><br />　　　通行の左側には、壁に沿って、そういった家々がズラリと並んでいたものである。有名な場所でもあった。<br />　　　中には、炊事場と寝室を分けて作ったものもあり、ミニチュアの家を思わせる。天井がない家は、歩きながら、上から間取りを見ることが出来た。<br />　　　ほとんど、展示品といった感じで、通行の良い退屈しのぎになる。<br /><br />その時ふと、思った。この人たちと自分とは、どう違うのであろうか？<br /><br />　　　なぜか、そんなことを考えた。そう思ってから、ゾッとした。<br /><br />その頃の私は、出版関係の絵を描いて収入を得ていた。いわば、根無し草的な生活をしていたのである。自分では、そういう自由な生活に満足していたので、なんの、疑問もなく、むしろ、自慢さえ覚えた。サラリーマン生活に逆行していることに、誇りさえ感じた。<br /><br />　　　サラリーマン生活に反発を感じる年代として１０代、２０代を過ごしたので、３０代でもそうある自分に疑問は湧かない。<br /><br />　　　それが、いきなりそんな自分にゾッとしたのである。生活が不確定要素だらけということではない。そんなことは、はじめから分かってやっている。<br />　　　私が、ゾッとしたのは、私がプロとしての腕が、もし十分でないとしたら、この人たちと、どれほどの違いがあるのだろうかと、感じてしまったことにあった。<br /><br />　　　当時、私はすでに結婚しており、結婚に伴う将来的な計画も持たないとならない立場にあった。独身時代と違い、根無し草とは言え、そうそう無茶は出来ない状況であった。それなりに慎ましやかではあったが、将来計画は、女房の手前必要であった。<br /><br />　　　だから、ホームレスの人々を、他人事のように眺めることが出来たはずである。ホームレスとそうでない人との違いは、将来に対する計画性の違いであろう。<br /><br />　　　人間として生きるということは、ただ生きるのではなく、社会の一員として生きることであり、社会とは、社会的な生き方を強制する場である。そして、社会的な生き方とは、誰にも迷惑を掛けずに、生き抜くことであり、そのためには、将来的計画性は、必須である。<br /><br />　　　良くも悪くも、社会とはそういうものである。<br /><br />その社会に反発しようが、抵抗しようが、ホームレスのように生きる目的を失っては、意味を持たない。極論であるが、世の中に存在価値を認められない生き方は、意味を持たない。<br />　　　それが、人間社会の掟である。それをはみ出すと、アウトローと呼ばれ、一部サラリーマンの憧れの対象になったこともあるが、アウトローの意味することは明白で、簡単に言うと、逃避である。<br /><br />　　　逃避は、いつの時代でも、弁明の余地はない。<br /><br />アーテイストをアウトロー扱いする人がいるが、それは単なる勘違いで、ただ、一般的でないということが、主な理由であるようだ。一般的な生き方以外を、アウトローと言うのではない。<br />     　　　社会は、一般的なことと、一般的でないことで構成されている。問題は、どう人間社会生活に貢献しているかであり、人間社会に貢献しないものを、アウトローと呼ぶ。<br /><br />     　　　一般社会から理解されなくとも、意味を持った生き方はある。<br /><br />アートの世界は、一般的には分かりづらい。今も昔も誤解は絶えない。<br />     　　　人々は、分からないものを、芸術と呼び、分からない人を芸術家と呼ぶ傾向がある。確かに、アートは分かりづらいし、そういう風に考えるのも分からないでもない。<br />　　 　なぜなら、一般的に分からないだけに、おのずから、そこに問題も発生するからである。極めて個人的であるがために、その貢献度は、分かりづらい。ほとんど個人的な考えで、出来上がっているのがアートの世界である。だから、本人が、一人前のアーテイストだと思っていると、そのままということが、多い。<br /><br />　　　アートの世界にもそれなりの評価基準はある。未熟な者はすぐ分かる。しかし、展覧会に落選した者が、「俺の絵を理解しない」という無茶も同時に言えるのである。<br />　　　誰も注意しない。自分の未熟に気が付くのも才能のウチだからである。<br />全てが、個人の判断、考え方に任せられている。<br /><br />　　　だから、そういった特殊な世界に身を置く人間が、一人前のアーテイストでなかったとしたら、話はややっこしくなるのである。社会的なことに背を向け、ホームレスでもなく、それでいてアーテイストとして半人前だとしたら、話の筋は通らない。<br />　　　アウトローではないと、断言できなくなってしまうのである。<br /><br />私は、そのことを、ふと思ったのである。<br /><br />　　　１９８８年の１２月。私は、新宿の地下道を歩いていて、そんなことを考えた。<br />それは、身の毛もよだつ恐怖であった。<br /><br />　　　それまでは、結構頑張って絵を描いているつもりであったが、真剣に絵を描き出したのは、それがキッカケであった。<br /><br /><br /><br /><strong>田屋のアート講義は、‘０９/４/２３(木)を以って終了しました。<br /><br />「研究所レベル」・「大人コース（中・上級）レベル」・「大人コース（初級）レベル」・「キッズコース」・「高齢者のための絵画指導」の五講義（各６０テーマ）は、左欄のカテゴリーで、閲覧出来ます。</strong> ]]>
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<title>「アート無料相談」受付中　‘０９/９/５（土）</title>
<description> 　　　このブログを読んで下さっている皆様方のご要望に応え、ただ今無料相談受付中です。　　　時々、「アート徒然日記」を間に挟みますが、通常は無料相談のご案内になります。　　　公開しても構わない方の相談・質問は、本ブログ上でご紹介しますので、皆さんの参考にして下さい。　本名またはペンネームでお願いします。　　　また、アートに関する相談・質問は、どんなに些細なことでも構いません。一度聞いてみたかったこと
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<![CDATA[ 　　　このブログを読んで下さっている皆様方のご要望に応え、ただ今無料相談受付中です。<br /><br />　　　時々、「アート徒然日記」を間に挟みますが、通常は無料相談のご案内になります。<br />　　　公開しても構わない方の相談・質問は、本ブログ上でご紹介しますので、皆さんの参考にして下さい。　本名またはペンネームでお願いします。<br /><br />　　　また、アートに関する相談・質問は、どんなに些細なことでも構いません。一度聞いてみたかったこと、自分の絵に悩んでいること、またアート講義の内容で、分からなかったこともありましょう。田屋がこの際、まとめて、面倒みますので、遠慮なくドシドシお寄せ下さい。<br /><br />　　　公開されてもいい方は、ブログのコメント欄で、個人的に質問したい方は、教室のお問い合わせで、メールして下さい。<br />　　　教室のお問い合わせで、メールされる方は、必ず「アート無料相談」と件名欄にご記入下さい。<br /><br />　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　<br />　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　田屋　優<br /><br /><br /><strong>田屋のアート講義は、‘０９/４/２３(木)を以って終了しました。<br /><br />「研究所レベル」・「大人コース（中・上級）レベル」・「大人コース（初級）レベル」・「キッズコース」・「高齢者のための絵画指導」の五講義（各６０テーマ）は、左欄のカテゴリーで、閲覧出来ます。</strong> ]]>
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